2024年1月10日(水)


晴れ。


俺は空いている優先席に平気で座る派だ。

なんなら頑なに座らないヤツの方が異常だと思っているくらいだ。


三駅くらい先で奇妙な事が起きた。

俺の目の前に、

完全なおじいさんと、

完全なおじいさんより年下ではあるだろうが、

杖をついた完全なおじいさんが同時に現れたのだ。

イメージするならば、

90歳と、80歳の杖の2人だ。


自分の日記ではあるが、

公開はしているので、

あまりこういうのを、

こういうところに書くのは好きじゃないのだが、

現れた瞬間に、俺は立ち上がって席を譲った。

ついでにいつもみたいに、

周りの女子供の胸ぐらを一通り絞り上げて、

あらゆるハゲを平手でシバこうかと思ったが、

たまたま機嫌が良かったのでやめた。


その時、どちらが座るのか、

非常に気になった。


完全なおじいさんと、

完全なおじいさんより年下ではあるだろうが、

杖をついた完全なおじいさんでは、

果たしてどちらが優先されるべきなのか。


これは人にも寄るだろうが、

このケース自体そうそうお目にかかれないので、

乞うご期待である。


するとどうだろう。


杖の完全なおじいさんが、

完全なおじいさんに手を差し出して、

座らせたのである。


杖の80なのに!!


年功序列か!!!!!


そうだな。

その時代の男だ。


譲った方も、

座ってあげた方にも漢気を感じる。


男ってのは、

ずーっと男だねぇ。

久しぶりにいい男たちを見たよ。


二人がこちらにお礼を言ってくださったけれども、

俺にはまだまだもったいねぇや。


また明日なー。

「ある人間の日記」

ロックンロールバンド THE だいじょぶズの唯一無二。 天下無敵のフロントマン、 マツノコウスケが綴る。 ある世界の、ある人間の、 ある男の、普通の日記。

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