2023年7月11日(火)
晴れ。
駅に向かっていたら、
全然知らない男の人が会釈をしてくれた。
誰だっけ?と思ったけど、
やっぱり全然わからなかった。
電車に乗って、
席が空いてたので、
ドカっと座った。
向かいの目の前の席のまた全然知らない男の人が、
こっちを見てて、会釈をしてくれた。
誰!?と思ったけど、
やっぱり全然わからなかった。
駅に着いて、
目的地まで歩いていると、
前方から来た全然知らない男の人が、
会釈をしてくれた。
もちろん誰かわからない。
でも全員、俺より少し年上の男の人だと思う。
俺の知らない俺が、
または俺のそっくりの何かが、
何かをしている。
そのうちどこかで会うことになる気がする。
そうなったら、残念ながら、
どちらかが死ぬことになると思う。
こうなることは知らなかったが、
それは決まっている。
ずっと前からそのルールは知ってた気がする。
どういう戦いでそうなるのかはわからないが、
俺が生き残るのをみんなが願っていて欲しい。
でも、きっと俺が死んだら、
元々なかったかのように、
みんなの記憶から忽然と消えるのだと思う。
もう一人の俺が独身ならいいな。
分がある。
忽然と消えても俺よりはまだ問題なかろう。
でも歳上の人が会釈してくるくらいだから、
すごく出来るヤツか、すごく悪いヤツかのどちらかだと思う。
手強いな。
あ、そうか。
すごく出来るヤツか、すごく悪いヤツかのどちらかだとしたら、
独身の線も消えた。
どちらにしてそんな器のヤツがこの歳まで独身なワケない。
きっといい女がいる。
やはり五分か。運だな。
じゃあ絶対勝てるじゃん。
良かった。
じゃねぇよ。誰。あいつら。
また明日なー。
0コメント