2024年1月24日(水)



晴れ。


ガタン!

ドコドコドコ!

バン!!!


やっとこさ朝方に帰って来て、

眠りに着いていた所、

保育園に二人を送って戻って来たのであろう朋奈ちゃんが、

寝室の押し入れを片付けている音で目が覚めた。


家を片付けてくれているのはありがたいが、

時間と場所がどう考えても頭がおかしい。

殴りたい。

しかし、

前者の方の気持ちの比重を無理矢理高めて、

寝ながらなんとか、


『それ今じゃなきゃダメなの?』


と聞いた。


『あ!ごめんごめん!』


と謝ってやめてくれたので、

もう一度目を瞑ろうとしたら、

去り際に小さな声で、


『やっぱりダメか、、、。』


と呟いた。

ダメに決まってる。

自分の貴重な睡眠時間で、

“掃除行けるかなギャンブル”をされていい人間などいるワケないし、

そもそも他人の睡眠時間を利用した、

“ドキドキ!掃除行けるかなギャンブル”

をしていいワケがないのだ。


しかし、眠かったし、

黙っていたら、

2秒でリビングから、


ウウィーーーーン!!!


と掃除機の音が響き渡った。

掃除機よりデカいデシベルで怒鳴りながら、

襖を蹴破ろうと、

思いっきり息を吸い込んだ瞬間に、


『あ。』


っと呟いて掃除機の音が止んだ。

俺は一回大きく深呼吸をしたが、

イライラがピークに達したので、

目が完全に覚めてしまった。


起きてリビングへ行くと、

朋奈ちゃんは


“掃除機の音は気のせいじゃない?私掃除機なんてかけてないわ。かけたとしても、一瞬でやめたんだから、私偉くない?”


みたいな顔をしていた。

チョーパン入れようか迷ったが、

俺はそのままタバコを持ってベランダへ出て、

一人で、


『部屋を掃除しようとしてくれた。

部屋を掃除しようとしてくれた。

部屋を掃除しようとしてくれた。』


と何度も呟いた。

エヴァンゲリオンの何が面白いのか全然わからなかった俺も、

碇シンジの気持ちと、

シン・エヴァンゲリオンのパチンコは好きだ。

逃げちゃダメだ。


ゆーっくり深呼吸をして、

リビングに戻った。

夫婦という紙の約束の継続も大変なもんである。


昼にのりちゃんに会ったので、

この一連の話をしたら、


『浩介は優しいねー。ウチなら一瞬で怒鳴られてるよ!』


と言った。


ありがとう。ボス。

俺はこの家じゃないと無理そうです。


また明日なー。

「ある人間の日記」

ロックンロールバンド THE だいじょぶズの唯一無二。 天下無敵のフロントマン、 マツノコウスケが綴る。 ある世界の、ある人間の、 ある男の、普通の日記。

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