2023年9月27日(水)

晴れ。


会話の流れで、

乎都が、


『斗良はブロックの天才だよね!』


と言った。

確かに斗良は何かしらののブロックを与えれば、

普段1mmも見せない、

驚異的な集中力を覚醒させて、

とんでもなく独創的な何かを作り出す。

一番最近の作品に至っては、

【おきなわ】だった。


『そうだな。でも乎都だって絵の天才じゃん。』


と答えた。

乎都は絵自体はまだまだ飛び抜けたものはないが、

絵に使う色のセンスがずば抜けている。

構図も面白い。


『そうか、乎都は絵の天才で、斗良はブロックの天才だね!』


と満足気だった。



いっときして、

あることに気付いた。

俺は『天才』と言う言葉の意味など、

教えた事がないし、

朋奈ちゃんは、朋奈ちゃんの天才なので、

子供にそんな事を教えるはずがない。

あり得ない。


どうして乎都は『天才』という言葉の意味、

そして正しい使い方を知っているのだろう。


いろんな可能性を想像して、

ある過程に辿り付いた。


乎都は、

とにかくAdoの『うっせぇわ』と、

YOASOBIの『アイドル』をよく歌う。

この2曲には共通点がある。

”天才” という歌詞がどちらにも登場するのだ。


おそらく、

この2曲の “天才” の前後の歌詞と、

保育園の先生が言ったであろう “天才” の言葉の前後の、

共通点を整合させて、

導き出したのだろうと思う。


子供は素晴らしいな。

いや、人間の脳が素晴らしいと言うべきか。


とにかくこの世の子供たちは、

きっと皆なにかの天才である。


その何かを大人がぶっ壊して、

多くの ”普通” が完成するのだと思う。


しかし、

ここが難しいのだが、

“普通” はとっても大切だ。


俺の今日みたいに。


また明日なー。

「ある人間の日記」

ロックンロールバンド THE だいじょぶズの唯一無二。 天下無敵のフロントマン、 マツノコウスケが綴る。 ある世界の、ある人間の、 ある男の、普通の日記。

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